猫のまばたきに隠された4つの意味

2022.10.07

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猫のまばたきに隠された4つの意味

猫がまばたきしているところを見たことがありますか?
様々な感情を読み取る事が出来る、猫のまばたきに込められた意味を理解して
愛猫とのまばたきを交して、今まで以上に強い信頼を手に入れよう!

目次
🐾猫がまばたきをする心理
🐾猫のまばたきは気持ちを伝える手段
🐾猫とまばたきでコミュニケーションを取る
🐾猫のまばたきから「気持ち」を知る
🐾猫はまばたきの回数が少ない
🐾猫がまばたきをしてくれないのはなぜ?
🐾全体のまとめ



猫がまばたきをする心理



目が合った時に
猫がゆっくりとまばたきをしているのを見たことはありませんか?
人間からしてみたら、何気ないこの行動。
でも猫にとっては、とても深い意味があるのです。

1.猫のまばたきは親愛の証
猫がまばたきをするのは相手を信頼している証拠です。
信頼関係が築けていない相手に猫は絶対にまばたきをしません。

2.愛情表現
猫はまばたきをすることで、相手に自分の愛情を伝えているのです。
目が合うたびにゆっくりとしたまばたきをしてくれるのは
「いつも大好きだよ」とサインを送っているということです。

3.あいさつ
猫のまばたきには仲の良い人に対してのあいさつの意味もあります。
人間でいうところのハグや握手といったところです。

4.病気の可能性
まばたきを頻繁にしてくれたり、片目だけでまばたきをしている場合は
もしかしたら何かの病気によって目が不調になっている可能性もあります。
その際は注意をして頂くようにお願いします。
もし目に異常がみられたら早急に獣医師に相談をするように心がけましょう。

猫のまばたきは気持ちを伝える手段



猫の目は明るさによって瞳孔の大きさが変化します。
昔の人は猫の目を時計替わりにしていたと言い伝えられています。
猫の目は光量だけで丸くなったり、細くなったりするわけではありません。
猫の目はしっぽのように感情や気分を私たちに教えているのです。

感情によって瞳孔の大きさが変化するのは
アドレナリンが関係しているとも言われています。
例えば驚いた時に瞳孔が開くのはアドレナリン大放出で、
興味のわいた物をもっとよく見るためにピントを合わせるからです。

猫とまばたきでコミュニケーションを取る



まばたきでアイコンタクト
猫を飼っている飼い主さんは
猫に向かって、ゆっくりとまばたきをしてみて下さい。
飼い主さんのまばたきを見た飼い猫が
あなたと目を合わせ、まばたきをお返ししてくれたら、
その猫はあなたのことが、とても好きです。
1度で返って来ない場合は、何度かくり返してみて下さい。

どれぐらい「ゆっくりまばたき」をお互いにくり返せるかで
その猫のあなたへの信頼度が分かります。
まばたきをお返ししてくれる時は
リラックス状態にあり、とても幸せを感じているのです。

まばたきは猫からの返事
こっちを向いて、猫がまばたきをしていることがあります。
それは「ちゃんと聞こえているよ」のサインなのです。

猫はしっぽで返事をすることがありますが、無視しているわけではないのです。
しっぽを大きく振っている時は「うるさい。話しかけるな」という意味です。
ゆっくりしっぽを振っている時は「話しかけられて嬉しい」という意味です。

飼い主との仲が親密になればなるほど猫はリアクションが薄くなる傾向があります。
わざわざ口にしなくても、分かってくれると思っているのです。

猫のまばたきから「気持ち」を知る



猫の「目」はしっぽと同じように「気持ち」を表す
犬同様に猫もしっぽで感情を表します。
猫の場合は「目」の表情を見れば深く感情が読み取れるのです。
まさしく猫の「目」はしっぽほどに物を言います。

甘える時、嬉しい時はしっぽをぴーんと立てます。
ご機嫌斜めの時はしっぽを左右に大きく振ります。
あるいは闘争心や不快感の現れと言われています。

同じように左右に振るでも
リラックスをしている時はしっぽを左右にゆっくり振っています。
恐怖、驚き、威嚇など、興奮状態にある時はしっぽの毛を逆立てます。

猫がまばたきをしてくれない場合
もしも猫がまばたきもせず、じっと見つめて来るようでしたら、
その時は間違いなく、猫はあなたに敵意があります。

あなたが襲って来ないか、見張る必要があるのです。
敵を前に目を瞑ることは、敵に隙を見せることです。
隙を見せたら最後。それが動物の世界なのです。

猫はまばたきの回数が少ない



猫以外の動物のまばたきの回数
猫は動物の中でもまばたきの回数が少なく、まばたきの早さも遅いのです。
猫がまばたきする時のスピードは1分間に3回くらいです。
猫以外の動物もまばたきをします。ウサギのようにほとんどまばたきをしない動物もいます。
猫と他の動物とを比べてみましょう。

馬:1分間に26回程度
人間:成人で1分間に20回程度
チンパンジー:1分間に11回程度
犬:1分間に2.0~2.4回程度
ライオン:1分間に1回程度
※参考:毎日新聞「化学の森」2019年2月14日

猫より犬の方が更にまばたきの回数は少ないという結果です。
群れを成す動物は一般に群れの数が多い程、まばたきが多い傾向にあるようです。

猫はまばたきをしなくても大丈夫?
猫があまりまばたきをしなくても平気な理由は「瞬膜」があるからです。
瞬膜は「第3の瞼」と呼ばれ、人間以外のほとんどの動物に見られます。
猫が目を閉じる時などに見える白い膜、それが瞬膜です。
目を開けている時はほとんど見えません。

瞬膜はまばたきの代用をする他に
目の傷の保護、風やごみ、光から目を守るなどの多くの役割も果たしています。
猫は人間より涙の量が多い事もまばたきの回数が少なくて済む要因と言われています。

猫がまばたきをしてくれないのはなぜ?



目が合っても猫がまばたきをしてくれないと
もしかして信頼されていない?と不安に感じる方もいるでしょう。
でも猫は全く違う理由でまばたきをしないこともあるのです。

警戒している時はまばたきしない
猫は危険を感じて緊張している時は、ほとんどまばたきをしません。
「家族以外の誰かが家の中に居る」
「近くで工事などが始まり、いつもと違った音や匂いが発生している」
など状況がいつもと違うと感じたら、
猫は敵が居るのではないかと警戒して、まばたきをしないのです。

何かをして欲しいというサイン
猫があなたに近づいてまばたきもせず、じっと見つめていることはありませんか。
この場合の多くは猫のおねだりのサインです。
あなたの顔をまばたきもせずにじっと見て、甘えた声で鳴くなどの場合、
「お腹が空いた」、「遊んで欲しい」などのサインと考えて良いでしょう。
要求を一生懸命読み取って、猫の欲求を満たしてあげてください。

全体のまとめ



猫のまばたきには「親愛の印」という意味が込められています。
あなたに心を許しているなら何度かまばたきをしてくれるかもしれません。
まばたきの交換が出来たら猫との信頼は更に深まるはずです。

「仕草のポイント」を押さえれば猫の気持ちを知る事が出来るのです。
猫がまばたきをしてくれたら、すぐにあなたもお返しのまばたきをしましょう。