2022.01.07
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猫の顔には、とても立派なひげがたくさん生えています。
そしてそれぞれに、名前がついているのをご存知でしたか!?
それぞれ、一体どんな働きをしているのでしょうか?
その役割と動きから読み取れる猫の気持ちを、見ていきましょう!
「眉上毛(びじょうもう)」は、猫の目の上に生えている長いひげのことです。
普段はあまり意識しないかもしれませんが、よく見ると上方向に伸びる長い毛が見えます。
このひげは、目と頭を守るために存在しているのです。
眉上毛に何かが触れると、反射的に目を閉じます。
その触れた何物かが入らないようにしているのでしょう。
また何が触れているのか、上を向いて確認する動作も見られます。
「頬骨毛(きょうこつもう)」は、猫の頬にあるひげです。
顔の奥の方に1〜2本あるだけなので、気が付きにくいかもしれません。
実は、このひげがない猫もいます。
近づいてくる危険を察知するためにあるようですが、いくつかあるひげの中でもさほど重要な役割はないようです。
ですので、もし愛猫に頬骨毛がなかったからといって心配する必要はありません。
「口角毛(こうかくもう)」は、口角から少し離れたところに1〜2本だけ生えているひげのこと。
危険や障害物を感知するためにあります。とても抜けやすいため、ない猫もいるようです。
頬骨毛と混同しそうですが、頬骨毛とは少し離れた場所に生えているため、よく見ると見分けはつくでしょう。
「上唇毛(じょうしんもう)」は、いわゆる「猫のひげ」と呼ばれるひげです。
短い毛と長い毛があり、全部で16本、もしくは24本あるとされています。
猫のひげは人とは違い「感覚器官」です。
ひげでさまざまなことを感知しています。
障害物はもちろん、空気の動きや湿度の変化、獲物の動きもわかるようです。
平衡感覚を保つ役割も。もしカットしてしまうとバランスが崩れてしまうので、絶対に切ってはいけません。
上唇毛は猫の気持ちとも連動し、よく動きます。
たとえば、だらんと垂れていればリラックスしているときですし、遊んでいるときは前を向いてぐわっと広がった状態になるのです。
怖がっていると、顔にぴったりと沿った状態になります。
このように上唇毛は、猫の気持ちが顕著に表れる場所でもあるのです。
「下唇毛(かしんもう)」は、猫のあごに生えています。
「頭下毛(とうかもう)」とも呼ぶ場合も。
短いので普通の被毛に混ざってわかりにくいです。
でもこのひげには非常に重要な役割があります。
たとえば身を低くして狭い場所を進むときなどに、見えない部分の障害物を感知できるのです。
それによって喉が傷つくのを防いでいます。わざわざ見なくてもわかるなんて、便利ですね!
猫のひげは5種類あるとお伝えしましたが、実は第6のひげが存在しています。
大切な愛猫の一部ですから、大切に愛でてあげてくださいね。