2021.09.17
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猫を構いすぎて猫パンチされる、ひっかかれる…なんてことはよくありそうですが、噛まれてしまったというケースもありますよね。
肉食動物である猫は爪だけでなく歯も非常に鋭いのが特徴です。
猫に噛まれるのは痛いだけでなく、感染症などのリスクもあります。
では万が一猫に噛まれてしまった時、どんな対処法をするのが正しいのでしょうか。
猫に噛まれることは怪我をするだけでなく、猫から人へ感染症がうつってしまう危険性もあります。
例えばパスツレラ症などの感染症は、猫を含めた動物の口の中にいる菌によって引き起こされるものです。
破傷風は土壌にいる菌ですが、猫にかまれた場合、傷口から入る可能性があります。
また、同時に引っかかれた場合は猫の爪に付着した破傷風菌が傷口に入り感染する可能性があります。
噛まれた痕が赤く腫れ、全身にひきつけの症状が表われるなどします。
パスツレラ症は噛まれて30分から1時間ぐらいすると激痛と共に腫れや皮膚の炎症などを引き起こします。
パスツレラ症は特に糖尿病の人や高齢者は重症化するリスクが高いと言われています。
このような感染症の原因となるのは細菌ですから、猫に噛まれたらまず患部をしっかりと水で洗い流すことが必要です。
猫に噛まれてしまったら水道水を常に流れている状態にして、患部を5分以上水で洗いましょう。
この時に患部の周囲の細菌を押し出すよう流すことを意識しましょう。
バケツに溜めた水等を使うことは、細菌を溜めることになり悪影響なのでやめてください。
必ず流水で洗うことを念頭に入れてください。
噛まれたことで出血が続いている場合でも、5分は流水で流すことが必要です。
その後にガーゼやタオルで患部に強く押さえるようにして止血しましょう。
野外で野良猫に噛まれた場合、近くに傷を洗える水道がないこともあります。
そんな時には市販のペットボトルを流水代わりに傷口を洗い流すように使って処置をしましょう。
基本的に処置方法は家で噛まれた時と同じですが、家猫以上に野外の猫に噛まれると様々な感染症にかかる危険性も高いため、できればすぐにでも病院で処置してもらうことが望ましいと言えるでしょう。
猫ではありませんがフェレットを捕獲しようとして、噛まれた警察官の方が亡くなられたということがありました。
この方は噛まれてから16年間も病院で感染したことによる病気の治療を受けていましたが、完治には至らず亡くなられてしまったのです。
このように小動物もですが猫に噛まれることも、時には命の危険に繋がることもあり得るのです。
猫はきまぐれな動物ですから、大怪我とまではいかなくても機嫌を損ねて、飼い主の手などに傷を付けることがよくあります。
飼い主さんの多くは、ちょっと噛まれたぐらいは仕方ないと考えることも多いようですが、
もし噛まれた部分が赤く腫れている、患部がかたくなっている、かゆい、熱っぽいなどの異変が少しでも見られたならば、放置しないで早急に病院に行くことが大切です。
上記したように、フェレットのような小さな動物に噛まれた傷であっても、時には命の危険に繋がることもあるからです。
猫に噛まれた後、傷口を消毒液などで殺菌した方がいいのか?という疑問があるようですが、これは様々な意見があるものの、消毒するよりも流水で洗い流すことが最優先事項です。
この理由については、噛まれて傷口に付着した細菌が体内に侵入し感染してしまう前に細菌を洗い流し、できるだけ感染させないようにするというメリットがあります。
しっかりと流水で洗い流した後に念のために、病院で診てもらうようにしましょう。
また、浅い傷だと絆創膏を貼りっぱなしにしているという人もいるようですが、絆創膏を貼りっぱなしにすることは患部が不衛生になりよくありません。
たとえ浅い傷でも油断せずまめに絆創膏を変えたり、噛まれた後に、傷の様子や体の異変を観察することが大切です。
いかがでしたか?
猫に噛まれると痛いだけでなく、恐ろしい感染症にかかる可能性もあり得ます。
このような症状を引き起こすことを防ぐためにも噛まれたら水ですぐ流す、傷を油断して放置しないなどの、正しい処置を行いましょう。
また、噛み傷を普段から増やさないように、噛み癖のしつけをすることも必要なことだと言えるでしょう。
遊びすぎて猫に噛まれる機会を増やさないことも大切です。