猫にもオーラルケアが重要!歯磨きを無理なくさせるコツ

2021.10.15

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猫にもオーラルケアが重要!歯磨きを無理なくさせるコツ

猫が健康で過ごすためには歯磨きによるオーラルケアが必要です。

しかし「歯磨きさせてあげたいけど、猫が嫌がるのでできない」という悲痛な声をあげる飼い主さんが多いと思います。

どうしたら猫が、嫌がることなく歯磨きができるようになるのでしょうか?

今回は歯磨きを嫌がる猫に向けてのコツをご紹介していきます。

猫が歯磨きを嫌がるのはなぜ?

猫に歯磨きをすると嫌がるという事はありませんか?

猫が歯磨きを嫌がるのは、初めて見る物への恐怖心が大きいと言われています。

歯磨きだけではなく、爪切りやブラッシングも嫌がる物として共通して言えることですが、猫は見慣れないものや初めてなものに対して警戒心を抱きます。

嫌がる理由

私たち人間は、子供の頃から歯磨きをする習慣を自然と身につけているので抵抗なく出来ます。

しかし猫は、口に歯ブラシやガーゼなど、入れられることに対して一切慣れていないので、抵抗し嫌がってしまうのです。

猫にも歯磨きする習慣を子猫のうちに行うことで、歯磨きを嫌がることをなくすことができます。

 

大人の猫の場合

性格にもよりますが、大人の猫になると嫌がることなく歯磨きができるようになるまで、長い期間と飼い主の根気が必要になってきます。

ですが、大人の猫でも嫌がる歯磨きに慣れさせる地道な努力を続けることで、歯磨きを嫌がることなく出来るようにすることが出来ます。

猫に歯磨きは必要?

猫は歯磨きする必要はないと思われがちですが、歯を綺麗に維持するために猫も歯磨きをする必要性があるのです。

猫も私たちと同じように毎日ご飯を食べて生きているので、猫も歯磨きは毎日行うのがベストなのですが、ほぼ全ての猫が歯磨きを嫌がる傾向にあります。

実際に歯周病を起こしている猫のほとんどが、「歯磨きをしない・できない」「嫌がる・怒る」などにより、歯磨きによるケアができていません。

猫は虫歯になる?

猫は虫歯になりにくいですが、その分歯周病になりやすく、全体の約80%が歯周病を発症しているといわれています。

主な原因は、歯垢や歯石が溜まることで発症します。

歯石

歯に付着した食べ物のカスが、口腔内に常在している細菌にくっ付くことで歯垢となり、やがて歯石へと変わります。

歯石になってしまうと歯磨きでは除去できず、特殊な歯科用器具でないと取ることができないので、その際は嫌がることで暴れるのを防止するためにも猫に全身麻酔をかけなければいけません。

歯周病

また猫が歯周病になってしまうと、歯の根元から細菌が侵入し、全身に悪影響を及ぼしてしまいます。

そのため歯磨きを嫌がるからと放置してしまうことで歯石になる前に、歯に付着している汚れや歯垢を取り除き、口腔内を綺麗に保つことが大事になります。

猫が歯磨きを嫌がる時はしなくてもいい?

猫が歯磨きを嫌がり、噛もうとする様子がみられた際は無理に歯磨きをしない方がいいです。

まず歯磨きをする前に、口周りを触られることを嫌がることなく、抵抗せず慣れてもらうことが非常に大事です。

そのためには、猫に歯磨きをプラスなイメージにもたせることが嫌がることなく歯磨きがうまくいくコツです。

歯磨きには猫との信頼関係が大切

しかし歯磨きをする際は、猫と飼い主の信頼関係が非常に重要です。

猫も含めて動物は、口周りを触られることが嫌いです。

歯磨きが、健康維持のために必要なケアであることは、猫は理解することができません。

嫌がる歯磨きに慣れさせるためには多少の強制は必要ですが、嫌がる猫を追いかけ回して無理矢理行うと、飼い主との信頼性を失う恐れがあります。

嫌がる場合はお休みする選択をすることも、歯磨きに慣れさせるうえで大切です。

猫はマイペースな部分やその日のタイミングによって機嫌が変わるので、嫌がるときに無理矢理、歯磨きしてしまうとかえって「歯磨き=嫌なこと」と認識してしまい更に嫌がることになります。

そうなってしまうと歯磨きどころか、飼い主との信頼関係が崩れてしまうことにもつながってしまいます。

また猫は、我慢することが苦手で大嫌いなため、長時間歯磨きすることも、猫にとっては苦痛で仕方ありません。

そのため猫の機嫌や様子をみながら、少しずつコツコツ続けていくことが大切です。

猫が歯磨きを嫌がる時に試したい3つの事

歯磨きを嫌がる猫は、口周りを触られることに対しても慣れていないため、歯磨きを行う前にまず、口周りを触られることに慣らすことが大事です。

猫がリラックスしている時や、スキンシップしている時に口周りや歯に軽く触れるようにして、タッチを許すことができたら褒めてあげましょう。

1. 歯磨き専用のオヤツをあたえる

例)カリカリタイプの歯磨きおやつ

褒める際に歯磨き専用のオヤツを与えることで、口周りや歯に触られることに慣れてくれますし、歯磨き専用のオヤツにすることで猫のオーラルケアも一緒にすることができます。

歯磨き専用オヤツは、粒が大きくて歪な形をしているので、猫が噛み砕くことで歯に付着している汚れを取ることができます。

ローストチキン味や、香味サーモン味などたくさん種類がありますので、愛猫の好きな味を選んであげてください。

2. 歯磨きシートを使う

指に巻いてふくだけで汚れをかきとる歯磨きシートという商品もあります。

猫の歯に付着している、歯垢や汚れを綺麗に取り除くためには、歯ブラシによる歯磨きが1番効果的ですが、歯ブラシに対して抵抗し嫌がる猫も少なくありません。

猫が口周りや歯に触られることに対して抵抗感がなくなり、慣れてきたら歯磨き専用シートを使って、猫の歯に付着している歯垢や汚れを拭き取ります。

特殊な歯磨きシートなので、軽く歯をさするだけでも、歯に付着している汚れを取り除くことができます。

3. 猫が好みの歯磨きジェルを見つける

歯磨きを嫌がる猫に対して、嫌がらずにオーラルケアできる対策として、味が付いている歯磨きジェルを使うことがおすすめです。

猫が美味しいと感じる歯磨きジェルを使うことで、口周りを触られることを嫌がる猫に対しても、慣れさせるための第1ステップとしても使えます。

猫が気に入った歯磨きジェルを舐めさせたり、歯ブラシに付けてあげることで、嫌がることせずに歯磨きができるのもポイントです。

まとめ

猫も毎日ご飯を食べるので、歯磨きによるオーラルケアをしなければ、歯周病になってしまいます。

歯周病を発症している、猫のほとんどが歯磨きをしていません。

それは猫が抵抗し、嫌がるので歯磨きができないという大きな問題の壁があるからです。

猫は警戒心が強いため、初めてのものや見慣れないものに対して過敏に反応します。

猫も含め動物は、口を触られることを嫌がるため、歯磨きを嫌がる行動をとるのは当たり前なのです。

そのため嫌がることなく、少しずつ歯磨きに対して慣らしてあげることが非常に大事です。

歯磨き専用のオヤツや、美味しい味がする歯磨きジェルなどを使って、歯磨きに対して猫にプラスなイメージを持たせることがポイントです。

その日のタイミングによって気分がコロコロ変わる猫のこと、無理矢理歯磨きを行うことでかえって嫌がるようになってしまうこともあります。

飼い主との信頼関係が壊れるようであれば、休み休み行うことも必要です。

猫は、長時間我慢することが苦手でもありますので、歯磨きへのトライを毎日コツコツ積み重ねていくことが、うまく歯磨きができるカギになります。

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