2021.04.09
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「猫が鳥を捕まえてきた」という経験はありませんか?
どのような理由があるのか調べてみると、猫の本能や優しさが見えてきました。
その行動についての対処法や猫と鳥を飼うことについてお伝えしていきます。
猫が鳥などの小動物を捕まえて持ってくることがあります。
「おみやげ」とも呼ばれていますが、飼い主にとっては少し困ってしまう出来事ですよね。
猫が鳥を捕まえる行動は、いわゆる猫の「狩りをする野生の本能」
その背景を知りましょう。
猫は飼い主のこと一説によれば「何もできない子猫」だと思っているそうです。
そのため、母猫が子猫のために狩りをするのと同じように、飼い主のために鳥を捕まえているようなのです。
猫の優しさがダイレクトに伝わってきますが、飼い主からすれば食べることもできず処分にも困ってしまいますね。
しかし「飼い主のため」と言われているその一方で、オス猫や子猫がいないメス猫はおみやげを持ってくることはしないという指摘もあります。
飼い主のためでないのなら、猫自身のためかもしれません。
鳥を捕まえるなど狩りは生きていくために必要なことですが、猫はお腹が満足していても狩りをすることがあります。
狩りが成功して家に持ち帰るのは、飼い主にほめてもらいたいという心理があるとも言われています。
また、単純に遊ぶために持ち帰る場合や、安心できる場所で後で食べるために持ち帰る場合もあるのです。
鳥が飼育されている場所を狙って猫がやってくることがあります。
鳥がいるスペースを網やフェンスで囲ったり、猫の忌避剤を使用したりして近づけないようにしましょう。
執着心が強い猫は囲いを突き破り壊して侵入することもあるので、二重に囲いを作るなど厳重にしておくと安心です。
また、飼っている鳥を庭で散歩させる場合に、一瞬の隙を狙って襲ってくることがあります。室内で鳥を飼育している場合も、網戸を器用に開けて侵入する猫もいるようです。
鳥を捕まえるのは外にいる猫だけではありません。
室内で飼育している猫でも、ベランダに来たスズメを捕まえてしまうことがあります。
鳥を捕まえるのは猫の本能なのでやめさせるのはできないと思った方が良いでしょう。
お腹が空いているから狩りをするのではないため、フードの量や質を良くしても鳥を捕まえることをやめることはないそうです。
しかし、鳥には人獣共通感染症など病気の心配もあります。
猫が鳥を捕まえないようにするために、首輪に鈴をつける方法があります。鈴の音に鳥が気付いて逃げてしまい、狩りを失敗させるのが狙いです。
猫は自分よりも体が小さく、動くものに興味を持ちます。
興味を持ったものが自分に近づいてくると敵と感じ、自分から逃げていくものは獲物と認識するのです。
室内で飼育している猫が、窓の外の鳥を見て「カカカ」と鳴くのは、興奮を抑えられない気持ちの表れともいわれています。
このようなことを含めて考えると、猫と鳥は一緒に飼えないのかと思うかもしれません。
猫と鳥を一緒に飼うためには以下のような方法や対策があります。
鳥は天敵である猫の気配を感じるとストレスになります。
猫も獲物がいるのに捕まえられないストレスを感じるかもしれません。
ストレスは病気の原因となるため、お互いの気配を感じないように別の部屋で飼育します。
鳥かごの隙間から猫が手を入れてしまうことがあります。
鳥を守るためには、鳥かごを二重にすることが有効のようです。
鳥かごにアクリル板で作ったケースを被せたり、丸棒などで柵を作り囲うなどの方法があります。
猫は狩りの方法を母猫から教わります。
母猫から狩りを教わっていない猫や、狩りの経験がない猫は、鳥に興味を持たなかったり、鳥を怖がったりするようです。
幼いときから一緒に生活をすれば、猫が鳥を捕まえることがないかもしれません。
ただし、必ずそうなるかというと猫と鳥の性格にもよりますので、注意が必要です。
猫が鳥を捕まえてくるのは、飼い主としては困ることもあります。
しかし、猫にとっては飼い主への優しさを表したもの。
また、褒めてほしい気持ちもあるかもしれません。
どちらにしても猫にとってはポジティブな行為なのです。
鳥を捕まえて持ってくることがあっても叱らないでくださいね。
しかし、飼われている鳥を傷つけてしまう可能性もあるので、鳥を守る対策は必要です。
野生の鳥からうつる感染症などの病気の心配もあるため、猫が鳥を捕まえられないように対策を考えることも必要になります。
猫と鳥の性格もありますが、鳥かごに近づけないようにするのが安心ですね。