2021.07.30
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普段は可愛い猫も、おしっこの臭いは大変な悪臭で、頭を悩ませる飼い主さんは多いのではないでしょうか。
そんなおしっこの臭いが家中にこもってしまうと、飼い主としても辛いですよね。
ましてや夏はちょっとしたにおいも気になってくる季節です。
また、おしっこの臭いが酷い場合には病気の可能性もあります。
どうしてもおしっこの臭いが気になる時の対策と、病気の可能性についてまとめてみました。
一般的に猫のおしっこは臭いと言われていますが、特に去勢していないオスの放つ、なわばり主張の為のスプレー尿は強烈な臭いです。
(去勢していてもスプレーする事はあります。)
また、何かしらの病気にかかっており、症状の一つとして尿が臭くなる事もあります。
猫は体臭がほとんどない動物なので、おしっこなど排泄物の臭いにさえ気をつければ、家の中が臭くなる事はほぼないでしょう。
きちんと臭いケアをしないと周りにも迷惑となりますし、第一、飼い主さんもつらいもの。
愛猫のおしっこの臭いに悩まされない為に、出来る事をご紹介します!
さて、そもそも猫のおしっこがなぜにおいがあるのかについて説明します。
猫のおしっこが臭いのは、おしっこ中に含まれる成分が原因といわれています。
猫のおしっこには人間と違い、タンパク質が含まれています。
そのタンパク質はコーキシンと呼ばれており、コーキシンからフェニリンという物質が生成されます。
フェニリンはなぜかネコ科動物だけに含まれる、特異的な物質です。このフェニリンが、猫のおしっこを特に臭くしている原因物質なのです。
フェニリンは去勢していないオス猫のおしっこに特に多く含まれているそうです。
去勢していないオスの場合、遠くのオス猫に自分の存在や縄張りを主張する為、またメス猫に自分の能力をアピールする為、フェニリンの多く含まれるスプレー尿をする、と言われています。
フェニリンが多いという事はそれだけ良質なタンパク質を含んだ食べ物を食べている、という事になり、すなわち、「オレ様は良質な獲物を取るのがうまいんだ!!」と周りにアピールする意味があります。
もちろん、オス猫だけでなくメス猫のおしっこにも、このニオイの原因となるフェニリンは含まれています。
ですがオス猫よりも量が少ないので、比較するとメス猫の方が臭くない、と言えるでしょう。
愛猫が粗相をしてしまった場合や、粗相していなくてもトイレが臭う場合の、消臭法をお伝えします。
まずは、粗相してしまった場所に熱湯をかけましょう。
熱湯により臭い成分が分解され、お湯が冷めた所で拭き取りましょう。
もしニオイが残る場合には、洗剤等で更に拭き取ります。
洗剤以外にもミョウバン水やクエン酸、バイオミックスなどで拭き取る事で、ほぼニオイは解決されるでしょう。
ミョウバンやクエン酸は、スーパーやドラッグストアなどで販売され、簡単に入手することができます。
バイオミックスはネット通販で購入する事が出来ます。
仕上げに消毒用アルコールで消毒しておしまいです。
アルコールはペット用の、猫に害がないものが販売されていますので、心配な場合は利用すると良いでしょう。
注意点としては、オス猫が縄張り主張の為にスプレーをした場合、下手にニオイを消してしまうとストレスを感じてしまう事があります。
特別な事情が無い限りは出来るだけ、初めての発情が始まる前に、去勢手術を受けさせた方が良いかもしれません。
もちろん、手術をするか否かは飼い主の判断に任されますので、慎重に決めてくださいね。
布団や大きめのクッションなどは、壁などのようには掃除できない事があります。
そんな時に役立つのが、『重曹』です。
重層もクエン酸などと同じく、スーパーなどで手に入ります。
しかもお値段も安価なので、ストックしておいても良いですね!
消臭の仕方は、湯船に5cm程度のぬるま湯を張り、コップ数杯分の重曹を投入します。
量はかなり多めでも大丈夫です。折り畳めるものは折り畳んで、後はこれでもか!とばかりに踏み洗いをします。
しばらく踏み洗いをしたら一度お湯を取り替えて、今度は柔軟剤を入れて更に踏みます。
とにかく踏んで踏んで、踏みまくります。
何度かお湯を入れ替え、踏み洗いしながらすすぎます。
すすぎが終わったら、洗濯機に投入し、通常の3倍程度脱水します。
もし出来るのであれば、乾燥はコインランドリーで一気に乾燥させる方が良いでしょう。
自宅で行う場合は、可能な限り扇風機などの風を当て、乾燥させます。
この方法で行うと、布団の種類を問わずにおいがとれやすくなります。
洗濯機で洗うとダメになってしまう素材でもOKなので、ぜひ試してみてください。
ただ、生地を擦って洗わないよう、注意してください。
猫がトイレを使いたがらない理由は、臭いよりも「汚れ」がNo.1だそうです。
猫砂の種類によっては排泄物を取り除いても、汚れが残ってしまう事はありますね。
猫砂が汚れてきたら、全取り替えを行ない、トイレ自体もキレイに洗ってあげると、雑菌が繁殖しづらくなります。
猫が1番好むのは、「使用した痕跡のないトイレ」だそうです。
臭いがする事よりもおしっこなど排泄物の痕跡がない方が猫にとっては良いようなので、トイレは出来る限り、排泄物をすぐに取り除いてあげましょう。
日中は仕事などで留守にする事が多い、という場合には、トイレの数を増やしてあげると、愛猫も快適なトイレ環境で用を足す事が出来ます。
何かの病気が原因で、おしっこの臭いが強くなる事があります。
もし、去勢もしているしトイレもキレイにしているのに臭いが強い、という場合には、病気を疑ってみても良いかもしれません。
愛猫のおしっこの様子が普段と違う場合には、受診するようにしましょう。
猫がかかりやすい尿路結石や膀胱炎、腎臓病など、泌尿器系の疾患がある可能性があります。
特にオス猫は尿道が狭いため、結石になりやすいので注意が必要です。
血尿が出ていたり、おしっこの中にキラキラとした結晶が見えていたりしたら、早めに受診しましょう。
オス猫は尿道のすぐそばに前立腺があります。
前立腺に異常がある場合、おしっこが濁り、臭いがきつくなる事がありますので、やはり動物病院を受診しましょう。
メス猫は、子宮から膣までの出口と、おしっこの出口が同じです。
避妊手術をしていないメス猫の場合、子宮や膣の異常がおしっこに出る事があります。
愛猫のおしっこが臭くなった、と感じた場合には、早めに受診するようにしてください。
猫のおしっこの臭いについて、みていきました。
猫に限らずですが、言葉を話さない動物の排泄物は、健康のバロメーターでもあります。
もちろん異常がなくても猫のおしっこはキホン臭いので、飼い主と愛猫がお互い快適に暮らす為、臭いケアは大切なポイントです。
出来る限りの対策を行ない、猫のおしっこの臭いに悩まされない暮らしをしたいですね!