2021.01.15
ブログ
前回は猫を飼うためのポイントをお伝えしました。
今回は、その中でも保護猫を迎える場合。
保護猫は外の環境を知っている猫ともいえます。猫によっては警戒心が強く、すぐに心を開いてくれない子もいます。
それでも保護猫を迎えたい!そんな時に必要な心構えをご紹介します。
保護猫でも、そうじゃなくても猫と暮らすにはその命を預かる覚悟が必要。
私たちとは明らかに異なる感性を持っているので噛み合わない部分もあります。
保護猫の里親になることは、保護猫ならではの配慮が必要になります。
ここでは、保護された猫の里親になる心構えを5つご紹介いたします。
保護された猫は、多かれ少なかれ人に対して警戒をしています。
ボランティアさんの愛情を受けて里親さんに渡るまで人馴れし始めていても、
里親さんとの生活は猫にとっては新しい環境になることを意味します。
環境が変わることで、また警戒心や不安感が強くなってしまうことも珍しくありません。
心を開いてくれるまでに時間がかかることを覚悟しておきましょう。
家にやって来てから、急にご飯を食べなくなってしまうということも猫にはよくあります。
里親になったものの、接し方が悪いのかと不安になるかもしれませんが、
猫は環境が変わったことで、思うように食べられなくなることがあるものなのです。
慌てず様子を見てあげましょう。
人が寝静まった深夜にひっそりと食べることもあるので、タイミングも工夫してみてください。
猫によっては、トイレを覚えるまでに時間がかかることがあります。
だから粗相をしてしまうこともあるのです。
トイレを失敗してしまった際は、次のような対応を大切にしましょう。
叱るのは絶対にNGです!!
恐怖からますますトイレを覚えられなくなってしまうこともあります。
トイレを探して落ち着きがない場合は、トイレへ誘導しましょう。
猫は綺麗好きなので、使用後のトイレや汚してしまった場所は、早めに掃除するように心がけましょう。
そして、何より落ち着ける静かな場所にトイレを設置することが大切です。
保護される前に生活していた外の環境が今の自宅と近くだと、他の猫よりも脱走のリスクが高まります。
これはパトロールをする猫の習性によるもの。
窓や扉の施錠には、細心の注意を払い、脱走を防ぎましょう。
たとえ外出を望んでも、出してはいけません。
室内で退屈しないように、興味を持ってくれそうなおもちゃを用意したり、キャットタワーから窓越しに外を観察できるようにする工夫を。
保護猫団体や施設では、事前に検査をしていても、後になって病気がわかることも時々あります。
猫エイズや猫白血病のように、完治ではなく寛解(無症状に留めておくこと)を目標とする病気が見つかることも珍しい話ではありません。
どんな病気が見つかっても向き合う覚悟も必要です。
そして経済的余裕も。
里親になる条件が厳しい背景には、それなりの理由があるのです。
保護猫について知りたいと思ったら、保護猫カフェに行ってみるといいでしょう。
お世話をするスタッフさんの愛情を肌で感じることもできますし、想像以上に猫たちが懐っこいこともわかります。
とはいえコロナの影響でなかなか足を運べない方も多いはずです。
そんな時は保護猫団体のブログや猫カフェのツイートなどを参考にすることもおすすめします。
里子に出すまでに関わった全ての人々が、猫への愛を大切にしています。
猫たちもその気持ちを受け入れてくれてはいるものの、環境が変われば関係作りが再スタートになります。
愛猫のペースに合わせて、根気強く愛を注ぐことが最も重要です。全ての猫に共通することですが、一度家族になったら手を離さずに最期の時まで一緒にいてあげてください。