2022.06.17
ブログ
猫の顔には、たくさんのヒゲが生えています。
猫のシンボルマークともいえるヒゲですが、実はとても奥が深いのです。
今回は、知っているようで知らない猫のヒゲの世界へとご案内いたします。
「猫のヒゲ」という言葉を聞くと何を思い浮かべるでしょうか?
猫のシンボルマーク?絶対に切ってはいけない重要な部分?
猫が猫らしい生活を維持するうえでとても大切なヒゲですが、単に平衡感覚を保つ器官に留まりません。
今回は、思わず誰かに自慢したくなる猫のヒゲに関する秘密をいくつかご紹介いたします。
床に愛猫のヒゲが落ちていることに気がつくと、一瞬焦るでしょう。
「大切なものなのに…歩けなくなったりしないかしら」と。
でも安心してください。
根元から綺麗に抜けているヒゲは自然な生え変わりによって落ちたものです。
猫のヒゲは半年に一度程度の周期で生え変わります。
しかも、新しいものが生えてから古いヒゲが抜けるというサイクルになっています。
ちなみに乳歯から永久歯に生え変わる際も同様です。
猫の体は本当に無駄がないのですね。
ヒゲが不足する心配はないので、抜けたヒゲを拾って観察を楽しんでみてください。
ヒゲというと頬周辺のヒゲがメジャーですが、ヒゲが生えている部分は頬だけではありません。
至る所にヒゲが存在しています。
顔の上部から順に紹介すると次のようになります。
猫の言語はボディランゲージです。
耳やしっぽの動きに注目するように、髭の動きを見ることも大切です。
なぜなら、猫のヒゲはよく喋るからです。
感情がヒゲにも表れます。
例えば、10時10分を指しているときはご機嫌。
後ろを向いているときは警戒中。
だらんとさがっているときはリラックスしている、などが挙げられます。
愛猫の気持ちを知りたいと思ったら、ヒゲにも注目してみてください。
また、目線を逸らして猫を安心させる意味でも、上唇毛あたりに目線を置くと良いでしょう。
猫は動体視力は優れているものの、静止画を見る通常の視力は0.1~0.2程度しかありません。
人間でいう近視レベルです。
視力は、強そうな印象のある猫の弱点ともいえるでしょう。
その弱点をヒゲがカバーしてくれています。
ヒゲを切ってはいけない理由に、平衡感覚の問題が関与していることは有名ですが、ヒゲには他にもたくさんのはたらきがあります。
ヒゲは微細な空気の流れを感じ取り、獲物がいる方向や天敵が迫ってくることを察知します。
さらに、物体との距離や位置関係を把握することで、衝突を防いでくれるのです。
招き猫をよく見ると、ヒゲが描かれていることが多いでしょう。
中にはリアルなヒゲが生えているものもあります。
これは単に猫を模したものという意味ではありません。
猫のヒゲは縁起物として描かれているのです。
日本では主に金運を、ヨーロッパでは恋愛運をもたらしてくれると信じられています。
ということは、本物の猫のヒゲにはもっとご利益があるかもしれません。
ということで、猫と暮らしている方は掃除する際に探してみてください。
拾ったら、お守りとして持ち歩いてみても良いでしょう。
ヒゲを保管するケースも可愛らしいものが売られています。
ただし、くれぐれも故意に抜くことだけはやめてください。
これは猫を傷つける行為に当たり、大変罰当たりです。
今回は、猫のヒゲに関する秘密を5つ紹介しました。
猫の優れた身体能力の裏にはヒゲが大いに活躍していたのですね。
さらに縁起が良いということで、招き猫のパーツとしても重要な意味を持っていました。
偶然見つけた猫のヒゲは大切に保管して願掛けしてみるのも良いかもしれません。