2022.05.13
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自由気ままで、構ってほしい時だけ甘えるなどのイメージを持たれることが多い猫ですが、愛情不足を感じる時もあります。
愛情不足を感じている時、猫は飼い主さんにサインを出しています。
サインを見逃さず、猫が寂しい思いをしないようにしてあげましょう。
飼い主さんと遊んだり飼い主さんのそばにいたいのに充分に出来なくて欲求不満を抱えることを、本文では「愛情不足」と呼んでいます。
欲求不満を抱えることもストレスの一つ。
猫の愛情不足のサインがないかチェックしましょう。
猫はきれい好きで、もともと毛づくろいをすることが多いですが、その時間がとても多い場合をいいます。
舐め過ぎることによって毛が抜けたり、また皮膚が見えて赤くなっている場合は愛情不足のあらわれの可能性があります。
猫の毛づくろいにはもともと、体をきれいにすること以外に気持ちを落ち着ける効果もあるため、そのような行動に出ます。
つまり、愛情不足によって感じている欲求不満や不安定になった気持ちを落ち着かせようと毛づくろいが過剰になってしまうのです。
精神的な理由によって起こる脱毛や皮膚の炎症などは、他に原因となる病気がないことを確認して初めて診断することができるので、猫に脱毛や皮膚炎などが見られたら動物病院を受診しましょう。
飼い主さんとの遊びや触れ合いが足りないと、欲求不満から気持ちが落ち着かなくなります。
飼い主さんの姿が見えなくなったり、構ってもらえなかったりすると、いつまでも鳴き続けることがあります。
また、しつこく飼い主さんについて回るようになることもあります。
「最近、あまり構ってあげられてないな。」とか「もっと遊んであげないと。」と飼い主さんが思い当たることがあれば、できる限り構ってあげましょう!
しかし、人に構ってもらうのが大好きな猫の場合、猫が主張するがままにいつも構ってあげると、分離不安症を引き起こしてしまう恐れもあります。
分離不安症は、猫と飼い主さんの距離が近すぎること、以前は猫が構ってもらいたい時にはいつでも構ってもらえていたのにそれが出来なくなることが原因のひとつです。
分離不安症の症状は様々ですが、鳴き続けたり過剰にグルーミングをしたり、トイレ以外でトイレをすることなどが見られます。
食欲がなくなったり何かを吐くようになる猫もいるそうです。
猫を分離不安症にさせないためには、猫の性格に合わせて充分に遊びや触れ合いの時間を持った上で、猫との距離感を適度に保ち、飼い主さんが家にいる時でも猫が一人で過ごす時間を作ったり、飼い主さんが主導権をもって接したりすることが大切です。
猫は、柔らかい布やビニール製品など、食べ物ではない物を吸う、軽く噛み続ける行動をとることがあります。
「ウールサッキング」と呼ばれる行動です。
子猫であれば正常な行動ですが、一般的には成長につれてなくなっていく行動です。
しかし、一部の猫では大人になっても続けたり、以前はやらなかったのに突然ウールサッキングを始めるようになることがあります。
ウールサッキングの原因はまだはっきりとは解明されておらず、早期離乳や早期に母猫や兄弟と別れることが原因の一つかもしれないとは言われていますが、愛情不足で不安になった時や、満たされない時にも布を吸ったり噛んだりしているうちに布を食べてしまう猫がいるのです。
布を食べてしまうと、手術でお腹を開けて取り出さなければいけなくなることもあります。
分離不安症の説明でも書きましたが、ストレスがかかっている猫はトイレ以外の場所にトイレをすることがあります。
何か不安に感じることがあると、排泄物で自分の臭いをつけてできるだけ家を安心できる場所にしようと、家のあちこちやトイレ以外の特定の場所でトイレをするのです。
猫は泌尿器系のトラブルが多い動物ですので、トイレ以外での排泄が見られる場合にはまず動物病院を受診し、治療すべき病気がないかをチェックしてもらいましょう。
体に異常はないのにトイレ以外の場所でトイレをしてしまう場合には、トイレ環境が気に入らない場合もあるので、改善するようにしましょう。
猫は飼い主さんからの愛情不足を感じると欲求不満になっていきます。
気持ちを落ち着かせたりなんとか要求に応えてもらおうとして、以下のような行動や異常を見せる場合があります。
日ごろから、生活の変化や遊びの不足などで猫が欲求不満や不安を感じていないかを確かめるようにして、
もし思いあたることがあれば不安の原因となっているものを取り除いてあげましょう。
それでも改善されない時や、猫の体調が悪い時は動物病院に相談をすることをおすすめします。